通関士の資格と近い資格〜行政書士と比べてみる

どんな資格試験を目指す方にもおすすめしているのは、ある資格を目指す場合には、その資格と近いものと比較をしてみること、そして、学ぶ内容に類似の事項が多いようなら、「一挙両得」を目指すことです。ここでは、通関士と比較されることの多い行政書士の資格について少し見てみることにしましょう。この2つの資格の「一挙両得」は現実的な選択なのでしょうか?

まず、行政書士と通関士が共通しているのはどちらも業務の中心が書類作成業務、手続き代行という側面です。ただし、扱う分野が異なります。前者の場合は、飲食店開業など許可証取得手続きから、ビザ取得など、扱える幅が非常に広いのが特徴です。これに対して、後者の場合は貿易に関する手続きのみ、関税手続きや税関における業務が専門です。もっとも多くの行政書士も「あれもこれも」というのではなく、一つ自分の得意分野を作り、その業務に特化するのが通常です。

さらに前者の場合は顧客としては「人」を扱うものがメイン。困った顧客がやってきて、その顧客とコミュニケーションを取りながら、法律的な視点でアドバイスを与えて、書類作成をお手伝いする、という流れになります。後者の場合は「モノ」を扱うのがメインです。もっともその「モノ」の先には「人」がいるのですが、より顧客の顔が見えやすいのは行政書士のほうではないでしょうか?

最後に行政書士の場合は独立開業を目指して資格取得する方が非常に多いと思いますが、通関士の場合は通常は独立するのではなく会社や組織の中で働くことが多いです。以上のことから、この2つの資格は「一挙両得」よりも、「どちらか一つ」のほうが賢明な選択ということになりそうです。